見積もりの内訳の見せ方(項目の分け方)
結論
見積もりの内訳は、値下げ交渉のためではなく、相手が何にいくら払うか判断できる材料です。「一式15万円」だけだと、範囲のすり合わせがメールで何往復も増えます。成果物か工程か、どちらかの軸で分け、合計が自分の想定と一致するように整えましょう。
分けすぎ/雑すぎの失敗例
雑すぎ: 「LP制作 150,000円(一式)」のみ。原稿・撮影・修正が含まれるのか分からず、着手後に認識がずれます。
分けすぎ: 「ワイヤー1時間×8,000円…」のように細工数まで並べ、相手が全体像を把握できません。個人案件では、相手が比較検討しやすい3〜7行程度が目安です。
分け方の手順
- 軸を決める — 成果物単位(ページ数・本数)か、工程単位(設計・制作・修正)か
- 含む/含まないを先に決める — 対象外は 見積もり文の書き方 の「対象外」欄に書く
- 行ごとに一言の説明を足す — 金額だけでなく「何が得られるか」
- 合計を再計算する — 行の足し算と総額がずれていないか
- 修正・オプションの扱いを決める — 本体内訳に含めるか、別表にするか
成果物単位は「何を買うか」、工程単位は「作業の重さ」が伝わりやすいです。読み手に合わせて軸を選びます。
文面への載せ方
表でも箇条書きでも構いません。メールなら次のような短い表が扱いやすいです。
【内訳】
・ヒアリング・構成整理: 20,000円
・トップ+下層2ページ デザイン: 100,000円
・修正2回まで: 内包
・コーディング: 対象外
合計: 120,000円(税別)
オプション(追加ページ・撮影同行など)は、本体内訳の下に「オプション」として別ブロックにします。本編と混ぜると、どれが必須か分かりにくくなります。
実例(コピペ用)
【お見積もり内訳】採用LPデザイン
1. キックオフ・ワイヤー作成: 30,000円
2. デザイン(トップ+下層2P): 90,000円
3. 修正(文言・色味の微調整2回まで): 上記に含む
合計: 120,000円(税別)
納期・修正の詳細は本文参照
※ 原稿作成・コーディングは対象外です。
※ 大幅な構成変更は別途お見積もりとなります。
修正回数の書き方は 修正回数の上限の伝え方 と揃えると、内訳と本文で矛盾しません。
失敗例
内訳だけ細かくして、本文の「対象外」が空のまま送るパターンです。行を増やしたつもりが、含まない作業の境界が曖昧なままです。内訳の各行と、対象外・修正前提はセットで見直してください。
見積もり文に反映する
内訳が固まったら 見積もり文ジェネレータ でたたきを作れます。送る前に行と合計を目視確認してください。
FAQ
「ディレクション費」は分けた方がよい?
相手が「制作以外に何があるか」を知りたいなら分けます。小さな案件で金額も小さいなら、工程の一行に「ヒアリング・進行管理を含む」と書いてまとめてもよいです。分けるかどうかは、説明の必要度で決めます。
オプションは別見積もりにすべき?
本編の判断を妨げないなら、同じ見積もりの末尾に「オプション」として並べて構いません。金額が大きく、別決裁が必要なら、別PDF・別メールにした方が進みやすいこともあります。
概算と正式見積もりの内訳差は?
概算は行数を少なく、「未確定の前提」を多めに書きます。正式見積もりでは、確定した範囲に合わせて行を増減し、合計を更新します。差分が出た理由を一文添えると信頼を損ねにくいです。
業界の相場表に合わせる必要は?
ありません。自分の工数と前提で書き、質問は範囲と成果物で説明します。
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