修正回数の上限をどう伝えるか
結論
修正回数の上限は、相手を縛るためではなく、「どこまでが見積もりに含まれるか」を同じ目線にそろえるためのものです。見積もりの段階で、回数・対象・超過時の扱いの3点を短く書いておくと、着手後の「言った言わない」が減ります。ここでは法律の話ではなく、メールで使える言い方に絞ります。
伝えるべき3点
- 回数 — 何回までか(ゼロでも、その前提を明記)
- 対象 — 何が1回に含まれるか(文言差し替え、色味、構成変更など)
- 超過時 — 追加費用・別見積もり・スケジュール影響のどれか
「修正2回まで」だけだと、1回に何十件のフィードバックが入るか分かりません。「1回=まとめていただいた修正リストを1セット反映」と書くと、実務で揉めにくくなります。
角が立ちにくい文例
【修正について】
・デザイン確定前の修正は2回まで(文言差し替え・色味・余白の調整を想定)
・1回の修正は、いただいたご指摘をまとめて反映します
・構成の大幅変更や3回目以降は別途お見積もりとなります
堅い表現が苦手なら、次のように柔らかくても構いません。
ご確認いただいた内容は、2回まで反映いたします。
方向性の大きな変更が必要な場合は、範囲を整理したうえで再お見積もりさせてください。
見積もり文への入れ方
フリーランスの見積もり文の書き方 の「修正回数の前提」欄に、上記3点をそのまま入れます。内訳で「修正込み」と書いている行があるなら、見積もりの内訳の見せ方 と表現を揃えてください。矛盾があると、どちらを信じるかで揉めます。
手順:
- 自分の中で「1回」の定義を決める
- 含む修正・含まない修正を一文ずつ書く
- 超過時は「別見積もり」か「スケジュール再調整」かを選ぶ
- 見積もり本文と内訳の両方を見直す
- 見積もり文ジェネレータ を使う場合も、生成後にこの3点を目視確認する
実例(コピペ用)
【修正の前提】
・本見積もりには、デザイン案確定前の修正を2回含みます
・各回は、メールまたはチャットでいただいたご指摘を一括で反映します
・ページ追加・トーンの全面変更など、スコープが変わるご要望は別途ご相談となります
失敗例
口頭で「何度でも直します」と言い、見積もり文には何も書かず、フィードバックが10往復になったパターンです。親切心が、境界のない作業になります。回数を書くことは信頼を損ねるのではなく、お互いの期待をそろえる作業です。
FAQ
「軽微な修正は回数に含めない」はどう書く?
軽微の定義を具体化します。例:「誤字修正・色コードの指定どおりの変更は回数に含みません。レイアウト変更は1回に含みます。」曖昧な「軽微」だけは避けてください。
回数ゼロ(一発納品)はあり?
あります。テンプレ納品や、要件が最初から固定の案件などです。その場合も「修正は別途」「再納品は新規案件として」と一文入れれば、ゼロ回で問題ありません。
途中で回数を変えたいときは?
変更したい理由を共有し、見積もりの追記または別メールで合意を取ります。口頭だけで増やすと、次の案件でも同じ期待が持ち越されます。減らす場合も、進行中の影響をセットで伝えます。
契約書に詳しい条項が必要?
案件の規模によります。ここではメール・見積もり文での伝え方に留めます。条項の要否は個別に判断し、必要なら専門家に相談してください。
関連
関連ツール